視力は、厳密には度数という尺度で計られます。度数は、英語でディオプターと言い「D」で表わします。自分の眼の度数を知る方法として、まず、裸眼で本を手に持ち、腕をまっすぐ伸ばしてから、徐々に眼に近づけます。そこで、文字がはっきり見えるとき、眼から文字までの距離をセンチメートル単位で計り、100をその距離で割った数値が度数となります。たとえば、50センチメートルから文字がはっきり見えてくるならば、100÷50=2で、度数は2Dとなります。近視の場合、マイナスをつけてマイナス2Dと表わします。
近視・遠視・乱視の状態の測定には、オートレフラクトメーターという角膜屈折度数計測器が使われます。この計測器で、角膜曲率半径や屈折度数を測定し、角膜のカーブの度合いやカーブの軸角度(乱視の軸方向)などを知ることができます。オートレフラクトメーターの中をのぞくと、気球や飛行機などが遠くに見えるようになっています。実際の景色ではありませんが、遠くを見ているような感じになり、水晶体が最も薄い状態で測定することができるのです。
度数で、近視を分類すると、-3D未満=軽度近視。-3〜-6D未満=中等度近視。-6D以上=高度近視、となります。乱視がある場合、近視度数に乱視度数を足して考えます。近視が-2.75Dでも乱視があり、-0.50Dならば、-2.75+(-0.50)=-3.25で中等度と考えられるみたいです。
個人差などもあるため、単純に、この度数から矯正が必要、ということはできません。それでも、日常生活で、物が見えにくい。文字が読みにくい。夜、信号がぼやけて見える。眼が疲れやすい。こうした症状があり、支障をきたすようなら、眼科で自分の症状を詳しく伝え、アドバイスを受けた方が良いでしょう。
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